毎朝のルーティンになっている出勤前の草取り。
短い時間ながら、朝の静けさの中で土に触れるのは不思議と心が整います。
そんなある日、指先にふと柔らかい感触が…。
土の中から、小さな幼虫がひょっこり顔を出したのです。
よく見ると、とても必死に動いていて、「小さな命でも頑張って生きているんだな…」と胸が温かくなりました。
しかし調べてみると、この幼虫はどうやら “ネキリムシ” という害虫の一種らしく、少し複雑な気持ちに(笑)
とはいえ、害虫だって自然の一部。
今日はそんな ネキリムシの正体や特徴、出やすい場所や季節、成長したらどうなる? をまとめつつ、庭で感じたことを書いていきます。

ネキリムシとは?|意外と知らない “夜行性の犯人”
ネキリムシとは、実は ガの幼虫 の総称です。
コカネムシやカミキリムシの仲間だと思われがちですが、成虫は “ガ” になります。
●特徴
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体は灰色〜茶色で約2〜4cmほど
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日中は土の中に潜み、夜に活動
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地際の植物を「根元からスパッ」と切り倒す習性
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そのため名前が「根切り虫(ネキリムシ)」
家庭菜園をしている人からすると天敵扱いされることもしばしば。
ただ、私が出会ったネキリムシは、コロコロ転がっているだけで、なんだか憎めない姿をしていました。
どこに潜んでいる?|庭でネキリムシが出る場所と季節
調べてみると、ネキリムシが出現しやすい場所にはいくつか特徴があります。
●よく潜む場所
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落ち葉が溜まりやすい場所
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柔らかい土
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雑草が多いエリア
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半日陰で湿気のあるところ
まさに 「雑草を抜いたら出てきた」 という私の状況は、典型例だったようです。

●出やすい季節
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活発になるのは 春〜秋
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ただし幼虫自体は冬も土の中にいる
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成長時期は地域によって差あり
冬前の今の季節でも出てくるのは、不思議ではなかったんですね。
ネキリムシは成虫になるとどうなる?|“蛾” へと変わる命の流れ
ネキリムシは幼虫の総称で、種類によって成虫の姿は少しずつ違いますが、概ねこんな流れで成長します。
●成長の流れ
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卵(夏~秋)
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幼虫(ネキリムシ) — この時期が長い
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蛹(さなぎ) — 冬越しすることも
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成虫(ガ) — 春〜初夏に羽化
成虫は花の蜜を吸う程度で、特に庭の植物を破壊するようなことはありません。
幼虫期だけが“害虫”として扱われてしまう、ちょっと報われない存在です。
ネキリムシを見つけたときの私の感想|害虫でも生きている命
調べれば調べるほど「害虫」「駆除」みたいな情報ばかり目につきますが、実際に目の前にいるのは、ただ土の中で生きようとしている小さな生き物。
思わず、
「なんか…がんばってるな」
と感じてしまったのは事実です。
もちろん、家庭菜園をやっていたら話は別でしょうけど、私の庭の雑草地帯で出てきたこの一匹に、そこまでの悪さをされたことはありません。
自然の中で、いろんな生き物がそれぞれ生きているんだなと想像すると、なんだか温かい気持ちになるものです♪
生き物と共存する庭|害虫も“自然の一部”として見ると優しい景色になる
庭仕事をしていると、虫が嫌でも出てきます。
でも、そのひとつひとつの生き物の正体を知ると、ただの “気持ち悪い存在” ではなくて、ちゃんと自然のリズムの中で生きているんだと実感します。
ネキリムシもその一つ。
私の庭は、見た目はまだまだ整っていませんが、生き物を通して自然と向き合える場所になりつつあります。
生き物と共存しながら庭を育てる。
そんな過程も、庭仕事の楽しさの一つなのかもしれませんね♪


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