毎年3月末から10月まで熱い戦いが繰り広げられるプロ野球。
選手のみなさんは日々のトレーニングや試合、移動に忙しいものです
しかし、大変なのは選手だけではありません。
試合の進行には「審判員」も必要不可欠で、彼らもプロ野球選手と同様に毎試合真剣勝負を繰り広げているのです。
そんな中、プロ野球ファンにはお馴染みの「白井一行審判員」についてご紹介します。
白井一行のプロフィール
- 名 前:白井一行(しらい かずゆき)
- 誕 生 日:1977年10月3日
- 出 身:兵庫県明石市
- 最終学歴:甲賀総合科学専門学校(現:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校)
白井一行の審判歴
甲賀総合科学専門学校を卒業した白井さんは、高難易度の試験と言われているプロ野球審判員試験を受験。
1997年パ・リーグの審判員に合格し、審判としての道を歩み始めました。
白井一行は2007年オールスターの第一戦の球審を努める
2007年7月20日(金)、東京ドームで行われたオールスターゲーム第一戦で、球審を務めました。
オールスターゲームの、そして第一戦、そして球審とは、超一流の証ではありませんか!
この試合では、終盤まで両チームとも点数が入らない均衡したゲームでしたが、7回裏、8回裏にラミレスや前田智など3本のホームランが飛び出し、4-0でセントラルリーグが勝利しています。
白井球審も的確なジャッジをして、最高な選手たちとともに記憶に残る試合となりました。
2014年には日本シリーズで球審を努める
2014年10月30日(木)、ヤフオクドームで行われた日本シリーズ第5戦 ソフトバンク 対 阪神の試合で球審を努めました。
白井審判員自身、初めての日本シリーズの球審であり、日本シリーズの球審ともなれば、日本の全国民が固唾(かたず)を飲む試合です。
日本シリーズ第4戦終了時、ソフトバンクが3勝1敗で日本一にリーチ。
この試合でドラマが起きます。
ソフトバンクが1-0でリード、9回阪神の攻撃で1アウト満塁。
バッターの西岡が1塁ゴロ、ダブルプレーで終了かと思われたが、送球がそれて同店のランナーがホームインしました。
しかし、白井球審の判断で、バッターの西岡が守備妨害したとしてゲームセット。
ソフトバンクの日本一が決まりました。
もちろん納得できない阪神。
ソフトバンクの選手が喜び抱擁している横で、和田監督と西岡選手が白井球審に猛抗議していましたが、判定は覆りませんでした。
なんともどちらのチームにしても後味の悪い結末となりましたが、リプレイを見てみると明らかに西岡選手が守備妨害をしており、白井球審の冷静なジャッジが光りました。
2015年に第一回WBSC世界野球プレミア12で球審を努める
2015年12月11日に、「WBSC世界野球プレミア12」の記念すべき第1回大会、アメリカ対メキシコ戦で球審を任されました。
本大会は日本と台湾の二か国共催で行われ、白井審判員は台北のスタジアムで球審を務め、試合はアメリカが10-0で台湾をくだしました。
なお、この記念すべき第一回大会は、韓国が優勝し、2位アメリカ、3位が日本でした。
2018年に審判員奨励賞を受賞
白井審判員はいったい何が凄いのか?
それは間違いなくキレ抜群のストライクコール。
甲高いコールは威圧感すら感じてしまいます。
甲高いコールをする理由は「説得力が増すため」だそう。
己のジャッジへ相当な自信があり、その甲高いコールは成し遂げられる「技」と言えるでしょう。
ノドが持たずに試合終盤には声が出ないこともありました。
それでも毎試合あの「ストライク」コールを叫び続ける。
それが球審 白井という男です。
ちなみに2018年に受賞した審判員奨励賞の理由は「最も声が大きいから」だったという…
コメント