我が家には薪ストーブがあります。
冬になると、自然とストーブのまわりに家族が集まり、火を囲んで過ごす時間が増えます。
パチパチと薪が燃える音、じんわりと体の芯まで暖まる感覚は、エアコンやファンヒーターでは得られないものです。
我が家では、夕方6時ごろに薪ストーブへ火を入れ、夜12時ごろに最後の薪をくべます。
そこからは朝まで、薪がチロチロと燃え続けます。
この時間は、確かに少し「優雅」かもしれません。
ただし――
その裏側には、なかなか表に出てこない現実もあるのです。
薪ストーブは暖かい。でも、楽ではない
正直に言えば、薪ストーブは暖房性能だけで見れば非常に優秀です。
我が家では、真冬でも薪ストーブ1台で家全体を暖めています。
この点に関しては、今でも「導入してよかった」と思っています。
一方で、薪ストーブは「入れたら終わり」の暖房ではありません。
- 薪の確保
- 薪割り
- 乾燥
- 保管
- 日々の管理
このすべてがセットです!
10年ほど前、薪ストーブがちょっとしたブームになった頃、
私もその流れに乗って導入しました。
当時は「おしゃれ」「スローライフ」というイメージに惹かれていた部分も正直あります。
しかし実際の暮らしは、かなり泥くさいものです。
薪は高い。だから自分で取りに行く
薪ストーブの燃料は、当然ながら薪です。
そしてこの薪、買うととても高い。
我が家の場合、ホームセンターで購入すると
1日で1,000円分ほど使ってしまいます。
これをシーズン通して考えると、なかなかの出費です。
山を所有している知り合いがいれば話は別ですが、
そういった縁がない我が家では、できるだけ無料で薪を調達したい。
一般的な薪の調達方法は、次のようなものだと思います。
- 薪ストーブ屋・薪専門店で購入
- 伐採木を譲ってもらう
- 薪ストーブ仲間と情報交換する
我が家は、主に後者2つでやりくりしています。
薪取りに出発。軽トラと10-FEETと白煙
今回の薪取りは、自宅から約40km離れた場所。
友人の呼びかけにより、一緒に向かいました。
薪ストーブ導入当初は、ミニバンに薪を積んでいましたが、
今は年季の入った中古の軽トラが相棒です。
荷台には、チェーンソーと斧。
そして、運転中に音楽を聴くためのBluetoothスピーカー。
軽トラのエンジン音はかなり大きいので、
スピーカーの音量も自然と大きくなります。
10-FEETを流しながら、
サングラスをかけたおっさんが、法定速度で国道を走る。
自分でも「なかなかシュールだな」と思います。
この軽トラには一つ問題があり、
発進時に白煙を盛大に吹きます。
信号待ちのたびに、
「ごめんなさい、悪気はないんです……」
と、心の中で周囲に謝りながら走っています。
薪取り現場は、薪ストーブユーザーの楽園
現場に到着すると、
直径40〜50cm、長さ約3mの樫の丸太がゴロゴロ。
一般の人が見れば、ただの木材。
しかし薪ストーブユーザーにとっては、まさに絶景です。
私は30cmクラスのチェーンソーしか持っていないため、
今回は45cmのチェーンソーを持つ友人に玉切りをお願いしました。
40cm程度に切られた丸太を、私は斧で割っていきます。
「スパーン!」と割れたときの爽快感は格別です。
逆に、節に当たると全く割れず、心が折れそうになります。
体力と帰りの運転を考え、
軽トラいっぱいになるところで作業終了としました。
帰り道は緊張の連続
生木を満載した軽トラは、とにかく重い。
- 加速しない
- 制動距離が長い
- 少しスピードを出すと不安定
周囲の車がどんどん追い越していく中、
ひたすら気を遣いながら走ります。
そんな帰り道、ウィンカーランプ切れというトラブルが発生。
近くの個人経営の修理店に立ち寄り、対応してもらいました。
薪ストーブの話になると、
「暖炉、あったけえべぇ」と言われることが多いですが、
最近は細かい説明はせず、
「暖かいですよ」とだけ答えるようにしています。
薪割りは、いい運動。でも人目が気になる
後日、家での薪割り。
現場では平気なのに、家だとなぜか面倒に感じます。
散歩中の人の視線。
斧を振り回す姿の物珍しさ。
人の気配がないタイミングを見計らいながら作業するのも、
薪ストーブ生活の現実です。
それでも、
この作業を何度も繰り返し、
結果的に2シーズン分の薪を確保できました。
まとめ|薪ストーブは、覚悟があれば最高の暖房
薪ストーブは、確かに暖かく、魅力的です。
しかし、その裏側には手間と労力があります。
それでも、
火を眺めながら過ごす冬の夜は、何ものにも代えがたい。
この「面倒だけど、やめられない感じ」こそが、
薪ストーブの本当の魅力なのかもしれません。
薪ストーブは快適だけど、薪割りとか大変で苦労も多い話
※この記事は2021年3月に公開した内容を、現在の経験をもとにリライトしています。

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